・IHの原理
加熱コイルに電流を流すと磁力線が発生します。
その上部にワーク(磁性体)を置くと、ワークに渦電流が流れワーク自体が発熱します。
高周波IH加熱は、20kHz~50kHzの電源装置の加熱用インバータとワークコイルで 構成されます。

上記の特徴から、
加熱速度を上げることができる
加熱コイルに電流を流すと磁力線が発生します。
その上部にワーク(磁性体)を置くと、ワークに渦電流が流れワーク自体が発熱します。
高周波IH加熱は、20kHz~50kHzの電源装置の加熱用インバータとワークコイルで 構成されます。
IH加熱コイルには、次のような種類があります。
・平板加熱
・るつぼ形状容器加熱
・球体容器加熱
・中華鍋形加熱
・平板加熱
・回転ドラムの加熱
・R型容器の加熱
・パイプ加熱
上記のコイルを組み合わせることも可能です。
・分散加熱
・容器複数加熱
-
IHインバータは、被加熱物に電磁誘導をかけるために最適な周波数25kHz~50kHzの電源を作り出す装置です。
当社では、市販されているIHインバータ(下記表)を使用し、お客様のご要望により 加熱に必要とされる熱量を計
算(実績例を参考に)し、IHインバータを選定します。 下記表のIHでは対応できない場合、ご相談により専用のIH
インバータの製作も出来ます。
また、これだと20kW以上のものは作れないのでは?
と思われる方もおられると思いますが
7kW × 3台 = 21kW
というように、数台をつなげることによって様々な出力の調整が可能です。
インバータ種類 | 消費電力(kW) | 電圧(V) | 周波数(Hz) | 相数 | 容量(kVA) | 寸法D×W×H(mm) |
---|---|---|---|---|---|---|
2.5kW | 2.5 | AC180〜242 | 50/60 | 単相 | 3.3 | 290×250×95.8 |
3kW | 3 | AC180〜242 | 50/60 | 三相 | 3.4 | 360×340×140 |
5kW | 5 | AC180〜242 | 50/60 | 三相 | 5.6 | 360×340×140 |
7kW | 7 | AC180〜242 | 50/60 | 三相 | 8 | 365×350×175 |
10kW | 10 | AC180〜242 | 50/60 | 三相 | 11 | 465×350×205 |
15kW | 15 | AC180〜242 | 50/60 | 三相 | 17 | 565×350×205 |
20kW | 20 | AC180〜242 | 50/60 | 三相 | 35 | 610×306×376 |
水1Lを1°C上昇させるために必要な熱量は1kcal 鉄1kgを1°C上昇させるために必要な熱量は0.1kcal。
たとえば、1kWhの熱源では、860Lの水を1時間で1°C上昇させる事が出来ます。
実際の計算では熱損失があります。熱損失分を考慮した熱源を選定する事が必要です。
IH加熱の用途には、参考例として次のようなものがあります。
application
■化成品関係
金型の加熱、材料加熱、溶剤加熱
■各種研究室
加熱機器
■製造関係
自動化ラインの加熱、加熱機器の加熱
■食品関係
電磁テーブル、グリドル、スチーム・オーブン
0〜300℃程度
application
■化成品関係
反応容器加熱、その他
■各種研究室
反応容器加熱、その他
■製造関係
加熱水槽、容器加熱
■食品関係
ゆで麺機、フライヤー、容器加熱
0〜300℃程度
application
筒状金型加熱
パイプ加熱流動液体加熱
過熱蒸気発生
空気加熱
500℃程度
application
加熱乾燥
食材の炒め工程
溶剤の加熱撹拌処理
300°C程度(但し条件により500°C迄可能)
application
図のようにコイルを配置することにより、
工場の製造ラインなどのコンベアにも応用できます。
※ 移動するワークを停止させ加熱終了後移動
500℃程度
このページには当社の提案書や図面等のデータを置いています。